どうもです。市川です。
私のクライアントさんは、初心者の方も多くいます。
初めてのチャレンジを私と一緒にやる人達ですね。
正直、簡単じゃないですよ。(^_^;)。
知識も経験も無い訳ですから、
事の解説も気を遣いますし、初めての事が多いので、
間違ったり、失敗する事も多々起こります。
ですが、そういう人達が、1つずつ出来なかった事が
出来るようになっていき、実際に成功の結果を得る。
これが達成された時は、本当に何とも言えない
達成感と充実感があるのも事実です。
先日、そんな現状のクライアントさんとのミーティング中
こんな会話がありました。
市川:ここまでの話、大丈夫ですね。
何をすれば良いのか?解りましたね。
Kさん:(クライアントさん)
はい。大丈夫です。
市川:じゃあ、質問しますね。
これは、なんの為に行う作業ですか?
なぜ?今これをやる。という結論に至ったのですか?
これをやる事で、何に繋げようとしているんですか?
Kさん: え!?
え〜っとですね・・・
Kさんは、言葉に詰まり、
その後、沈黙が続いてしまいました。
このままだと、なんだか私が質問攻めをしている
嫌な奴に見えてくるので、Kさんには今日の内容を、
もう少しかみ砕いて、解り易くお話しました。
という訳で、今日の本題。
「 論理的思考 」 と 「 ファジー思考 」
物事を考える時、組み立てる時、企画書を作る時や、
人にプレゼンを行う時、
色々な場面で必要とされているのが、
「論理的思考」と言われています。
簡単に説明しますが、
「論理的思考」とは、ロジカルシンキングとも言って、
物事を筋道立てて、論理的に考える能力のこと。を指します。
それとは逆に、「ファジー思考」とは、
抽象的に輪郭を描かず、
暗示して示唆化するように考えることを指します。
すごく端的にシンプルに捉えると、
論理的思考は、理屈を立てて物事を組み立てていき、
ファジー思考は曖昧で、直感やひらめきの要素が強い。
まあ、こんな感じで捉えて頂いて間違いはないかと思います。
さて、ここで問題です。
ビジネス的に考えて、どちらの思考に重きを置くべきでしょうか?
答えは、「論理的思考」に重きを置いた方が、
絶対にその人のビジネスは上手く回りますし、上手く行きます。
でも、直感や閃きって大事ですよね?
これがないと、クリエイティブな発想出来ませんよね?
そんな声も聞こえてきそうですが、これは間違った解釈です。
なぜならば、直感や閃きで生まれたアイディアも、
論理的思考で、なぜ?そのアイディアが生まれたか?を、
紐解いて行けるからです。
ファジーな思考は、時に必要ですが、
ビジネスを行って行く上で、必須項目ではありません。
むしろ、大事なのは、論理的に物事を考え、
組み立てる力だと、私は考えます。
私は、クライアントさんと一緒にビジネスを構築する事を、
自分の仕事として活動しています。
そんな私がファジー全開で、アドバイスを行ったらどうでしょう?
例)
このユーザー層は、ビッとした傾向のある人達ですから、
こういう人達には、グググっとしたフレーズを用いて、
購買意欲をフワっと釣り上げて、
ポチっと購入ボタンを押してもらいましょう!
・・・・もうね。この様たるや、
往年のミスタージャイアンツのあの人みたいです。
うん。僕ならば嫌です。
こんなビジネスプロデューサー。
一応、補足しますが、
ミスターの事を悪く言うつもりはありません。
だって、個人的には大好きな人だから。
あの人の解説は、体を動かす事を生業にしている、
アスリートには、解り易い表現なのかもしれないのです。
理屈で考え過ぎて、体が対応できなくなるならば、
ニュアンスで物事を捉え、自然と体が対応できるようにする。
瞬間の判断が大事な世界だから、
ニュアンスを体に染み込ませるように練習を行い、
その瞬間に体が自然と反応するように・・・
そんな意図があるはずなんです。
論理的に、ミスタージャイアンツのアドバイスを紐解いてみると、
こんな考えに落ち着きました。
ですが、一般的に考えても、物事の説明や
アドバイスをする時は、理屈を立てて、
順番に筋道を辿りながら、論理的に解説をした方が
絶対に解り易いはずです。
上司のファジーなアドバイスほど、
迷惑なモノはないですよね?
お酒の席なんかで、
上司のファジーなお小言聞くの嫌ですよね?
ありますよね?心当たり。
さて、話を元に戻しましょう。
『 現象には必ず理由があります。』
世の中で起こる事全て、私の身に降りかかる事も、
あなたの身に降りかかる事も、
良い結果も、悪い結果も、全てにおいて必ず、
”なぜ?そうなったか?”という理由が存在します。
この”なぜ?”についての理由を繋ぎ合わせて、
理屈で筋道を立てて、物事を紐解いていく思考が、
「論理的思考」というモノです。(だと思います。)
例を出してみると↓こんな感じ。
今月は目標がクリア出来なかった。
それはなぜ?
:中盤の売上失速が原因
では、なぜ?売上が失速した?
:お正月明けの消費者心理を
明確にイメージ出来ていなかった。
なぜ?そのイメージが出来なかった?
:ビジネスをスタートし、初めての年明けであり、
その経験が無かったため、認識が甘かった。
では、どうすれば良かった?
タイムマシーンに乗って先月末に戻れるなら、
その時の自分にどうアドバイスする?
このように、「なぜ?」 を複数回繰り返し、
1つ1つに出た結論を繋ぎ合わせて組み立てて行くことで、
もう1回その状況になった時の対応が出来るようになります。
また、この時の結論をふまえて、
未来を予測し、計画を立てる事も出来るようになります。
こんな感じで説明したら、論理的思考が
必要なモノだと感じてきませんか?
話をさらにクライアントのKさんに戻します。
これは、なんの為に行う作業ですか?
なぜ?今これをやる。という結論に至ったのですか?
これをやる事で、何に繋げようとしているんですか?
私がなぜ?彼女にこんな質問をしたのか?というと、
やる理由の中に、
「 市川に言われたから。」 という回答があるのは、
Kさんにとってマイナスになるからです。
自分で言うのもなんですが、
私はこの業界歴が長く、経験も長けているので、
出来る限り、指示やアドバイスは明確に、
解り易くする事を心掛けています。
迷って手が止まる事が一番怖いですからね。
ですが、明確な指示を繰り返し過ぎると、
人は、自分で考える事を止めてしまいがちです。
それを善しとして、放置すると、
私は「 指示待ち族 」 を量産してしまう事になるのです。
自らのチカラで起業しようとしているのに、
指示が無いと動けない「 指示待ち 」の人。
そんなの起業でもなんでもないですよね?
これが良いならば、傘に守られている、
サラリーマンで居た方がよっぽど良いと思います。
「 指示待ち族 」 の量産を防ぐ為に、
クライアントさんと、どう接するべきか?
私なりに、ロジカル(論理的)に考えた末、
私は時に、こういう質問を投げ掛けるようにし始めました。
「 嫌な奴 」 と思われているかもしれません。
ですが、そんな事は関係ないし、
理由があって、やっている事ですから。
そう思われても全く問題ありません。
私、理屈っぽい人キライ!
まあ、こんな人も多いと思うんです。
でも、安心してください。
プライベートの市川はそこそこファジーです。(笑)
私のプライベートを知っている少数のクライアントさん達は、
今、大きく頷いている事でしょう。
私がクライアントさんと接しているステージは、
『 ビジネス 』 という、それはそれは特殊な舞台です。
様々な外敵とも戦わなくてならないし、
心の内側でひっそりと、それでいて確実に攻撃してくる
「自らの感情」という敵とも戦わなくてはなりません。
もちろんの事、
全てのクライアントさんに成功してもらいたいです。
それ以上に、「 失敗 」 という結果のままで、
絶対に終わって欲しくない。というのが、
私の素直な気持ちです。
失敗を避けるために、どうしたら良いか?
1度の失敗で終わらせない為にどうしたら良いか?
こんな事、ファジー思考で何となく曖昧に考えても、
結論や打開策なんて出ないですし、
そもそも、ここはファジーで考えちゃイケない事だと、
私は思います。
だから、仕事中の私は、出来る限り、
出来る限りの範囲で「論理的」に物事を考えます。
それが正しいとも信じています。
今、有名な成功者の皆さんを思い浮かべてみてください。
某巨大掲示板の元管理人のあの人や、
元有名サービスプロバイダの社長さんで
四次元ポケットがお腹に無い方の えもん さん。
あの方たちは、見るからに論理的な人ですよね?
一見、そうは見えないかもしれませんが、
毛髪と引き換えに、通信業界を爆走している、
あの白いワンちゃんの家の社長さんだって、
絶対に、物事は論理的に考えている人のはずです。
日本で一番の大きなネットショッピングモールの社長さんも、
神がかったプレゼン力が特徴で、
次々に人の心を掴む商品を世に出し、
数年前に、惜しまれながら亡くなってしまった
あの人だって、
絶対に、自らの思考ルールの中で、
論理的に物事を組み立てた結果、
成功者に成れた人達のはずです。
「論理的思考」の事を知っていた人、
今日、初めて知った人も、
今よりも、”ほんの少しだけ”意識してみてください。
きっと、物事の見方、考え方、捉え方が、
少しずつ変わってくるはずです。
最後になりますが、
小難しく考える事は、論理的思考において
非常に邪魔になるので注意してください。
理屈を組み合わせ、組み立てていく訳ですから、
シンプルに!シンプルに!シンプルに!
これ、けっこう大事です。
まずは、なんでも良いので、
テーマを決めて、「なぜ?」を5回繰り返す。
いや、最初のウチは3回でも良いと思います。
その理由を組み合わせて、
「 これは、こういう事です。なぜならば・・・」
そんな感じで、架空の誰かに説明をする事から、
始めてみてください。(頭の中で出来ますよ。)
通勤の電車の中や、お風呂の中、
他に何も出来ないような環境の時にでも、
「論理的思考」の”練習”をしてみてください。
あなたの中で「何か」が変わるキッカケになれば幸いです。